- まえがき
- オマージュ瀧口修造
佐谷和彦のオマージュ瀧口修造
1973年、45歳になった佐谷和彦はそれまで勤めていた銀行を辞め、当時現代美術のパイオニアと目される活動を活発に行なっていた南画廊で仕事を始めます。それを機に日記をつけ始めました。以来病気を発症する2008年までほぼ欠かさず記されました。日記にはその日の天気から、誰に会い、話し、考えたか、公私にわたって克明に綴られています。
南画廊で仕事を始めたことがきっかけで憧れの存在であった瀧口修造との交流が生まれます。日記の中で佐谷和彦が中山久(南画廊時代に知り合った愛好家・和彦のよき相談相手となる)、藤林益三(最高裁判所長官)と並んで、「先生」とためらうことなく呼んでいたごく限られた人生の先達の一人でした。瀧口修造が亡くなった2年後の1981年7月より、和彦のライフワークとなるオマージュ瀧口修造展が始まります。瀧口修造の交友と影響とを多角的に浮き彫りにしたオマージュ瀧口修造展は2006年まで28回にわたり開催されました。
オマージュ瀧口修造展全28回(1981年〜2007年)
物質のまなざし
会期期間:1981年7月8日〜1981年7月25日
会場:佐谷画廊
出典作家:
瀧口修造/アントニ・タピエス
オマージュ瀧口修造展
会期期間:1982年7月7日〜1982年7月24日
会場:佐谷画廊
出典作家:
青原俊子/瑛九/泉茂/加藤正/北川民治/利根山光人
第3回 オマージュ瀧口修造展:加納光於—瀧口修造に沿って
会期期間:1983年7月4日〜1983年7月23日
会場:佐谷画廊
出典作家:
加納光於
第4回 オマージュ瀧口修造展:山口勝弘ビデオスペクタル[未来庭園]
会期期間:1984年7月6日〜1984年7月28日
会場:佐谷画廊
出典作家:
山口勝弘
第5回 オマージュ瀧口修造展:瀧口修造
会期期間:1985年7月8日〜1985年7月27日
会場:佐谷画廊
出典作家:
瀧口修造
第6回 オマージュ瀧口修造:荒川修作展
会期期間:1986年6月3日〜1986年7月12日
会場:佐谷画廊
出典作家:
荒川修作
第7回 オマージュ瀧口修造:マルセル・デュシャンと瀧口修造
会期期間:1987年7月1日〜1987年7月28日
会場:佐谷画廊
出典作家:
荒川修作/マルセル・デュシャン/ジャスパー・ジョーンズ/マン・レイ/ジャック・ヴィヨン/瀧口修造/ジャン・ティンゲリー
第8回 オマージュ瀧口修造展:赤瀬川原平 トマソン黙示録
会期期間:1988年7月4日〜1988年7月23日
会場:佐谷画廊
出典作家:
赤瀬川原平
第9回 オマージュ瀧口修造:マン・レイ展—オブジェを中心に
会期期間:1989年7月3日〜1989年7月22日
会場:佐谷画廊
出典作家:
マン・レイ
第10回 オマージュ瀧口修造展:ジョアン・ミロと瀧口修造
会期期間:1990年7月9日〜1990年7月28日
会場:佐谷画廊
出典作家:
ジョアン・ミロ/瀧口修造
第11回 オマージュ瀧口修造展:実験工房と瀧口修造
会期期間:1991年7月8日〜1991年7月31日
会場:佐谷画廊
出典作家:
秋山邦晴/福島秀子/福島和夫/北代省三/駒井哲郎/大辻清司/佐藤慶次郎/鈴木博義/武満徹/山口勝弘/湯浅譲二
第12回 オマージュ瀧口修造 福島都秀子展 1948-1988
会期期間:1992年7月3日〜1992年7月25日
会場:佐谷画廊
出典作家:
福島秀子
第13回 オマージュ瀧口修造展:アンドレ・ブルトンと瀧口修造
会期期間:1993年7月5日〜1993年7月31日
会場:佐谷画廊
出典作家:
アンドレ・ブルトン/ジョゼフ・コーネル/マン・レイ/瀧口修造/フランソワ・ルネ・ロラン
第14回 オマージュ瀧口修造展:北代省三 「エントロピー—造形における無秩序の実験」
会期期間:1994年7月4日〜1994年7月30日
会場:佐谷画廊
出典作家:
北代省三
第15回 オマージュ瀧口修造展:松澤宥
会期期間:1995年7月3日〜1995年7月29日
会場:佐谷画廊
出典作家:
松澤宥
第16回 オマージュ瀧口修造展:「七つの詩」
会期期間:1996年7月1日〜1996年7月27日
会場:佐谷画廊
出典作家:
サルバドール・ダリ/マックス・エルンスト/ルネ・マグリット/ジョアン・ミロ/パブロ・ピカソ/マン・レイ/イヴ・タンギー/瀧口修造
第17回 オマージュ瀧口修造:駒井哲郎展
会期期間:1997年7月1日〜1997年7月31日
会場:佐谷画廊
出典作家:
駒井哲郎
第18回 オマージュ瀧口修造:榎本和子「無限のヴィジョン・8面体」A. デゥーラー<メランコリアI>
会期期間:1998年7月1日〜1998年7月25日
会場:佐谷画廊
出典作家:
榎本和子/アルブレヒト・デューラー
第19回 オマージュ瀧口修造展:阿部展也
会期期間:1999年7月1日〜1999年7月24日
会場:佐谷画廊
出典作家:
阿部展也
第20回 オマージュ瀧口修造展:中川幸夫「献花」オリーブ
会期期間:2000年6月30日〜2000年7月23日
会場:ザ・ギンザアートスペース
出典作家:
中川幸夫
第21回 オマージュ瀧口修造展:池田龍雄「漂着」
会期期間:2001年7月2日〜2001年7月21日
会場:スパン アートギャラリー
出典作家:
池田龍雄
第22回 オマージュ瀧口修造展:田中清光「根源からの呼び声に導かれて」
会期期間:2002年9月2日〜2002年9月18日
会場:ギャラリー池田美術
出典作家:
田中清光
第23回 オマージュ瀧口修造展:池田満寿夫のデビューとその後
会期期間:2002年11月1日〜2002年11月21日
会場:トップルーム寺田
出典作家:
池田満寿夫
第24回 オマージュ瀧口修造展:西脇順三郎と瀧口修造
会期期間:2003年11月1日〜2003年11月16日
会場:トップルーム寺田
出典作家:
西脇順三郎/瀧口修造
第25回 オマージュ瀧口修造展:風倉匠によるオマージュ瀧口修造
会期期間:2004年5月17日〜2004年5月29日
会場:佐谷画廊
出典作家:
風倉匠
第26回 オマージュ瀧口修造展:瀧口修造とタケミヤ画廊
会期期間:2005年7月1日〜2005年7月14日
会場:お茶の水画廊
出典作家:
秋野卓美/榎本和子/福島秀子/堀田操/池田満寿夫/北代省三/岡上淑子/小山田二郎/難波田龍起/杉原清司/瀧口修造/利根山光人/鶴岡政男/漆原英子/山口勝弘
第27回 オマージュ瀧口修造展:平沢淑子
会期期間:2005年11月4日〜2005年12月17日
会場:フジテレビギャラリー
出典作家:
平沢淑子
第28回 オマージュ瀧口修造展:事物と気配—大辻清司の写真
会期期間:2006年10月27日〜2006年11月18日
会場:ギャラリー パストレイズ
出典作家:
大辻清司